6月19日(日)第2回「まむろ暮らし」オンラインツアー開催!
まむろ暮らしのオンラインツアー第2弾を開催します!
今回のツアーでは、こんなことをやります。
- やまがた百名山「甑山(こしきやま)」の山開き記念登山に参加します(6月4日に開催する記念登山を動画で体験)
- 梅ちゃんと一緒にミズを摘みに行きましょう!(動画)
- 梅ちゃんと一緒にミズ汁を作ります!味見の「いただきます」も!
- 町の若者の新しいチャレンジをご紹介!
梅ちゃんとつくる、うんめぇ!ミズ汁の会
本ツアーのメインイベントは、真室川町民にとってもなじみの深い「ミズ汁」づくりです!
前回の「納豆汁」につづいて、またもや汁物!!
どうしたって初夏といえば「ミズ汁」ですからね!
えっ!?「わらびたたき」もある?
たしかに「わらびたたき」も捨てがたいですが、皆さんと一緒に作りたいのはやっぱり「ミズ汁」なのです。
ミズ汁ってどんな料理?
ミズ汁は最上地域で食べられる郷土料理で、山菜のミズと塩クジラ、細竹、ジャガイモなどを用いた味噌ベースの汁物です。ミズのシャキッとした食感と素直な風味に、塩クジラの旨味とコクが合わさってやんばいですよ!
東北地方で「ミズ」と呼ばれる山菜の標準和名は「ウワバミソウ」といいます。
その理由は、水気の多い沢や岩場、渓流沿いで、ジメッとしていて若干日陰という、あたかもウワバミ(大きな蛇)がでそうな場所に群生するから、だそう。ですが、ミズという方言呼びだと、水気が多いところという印象だけなので、ウワバミソウという名称よりも何だかやわらかい印象に感じますね。
ミズは葉ではなく茎を食べます。シャキっとしながらもぬめり気のある食感が特徴ですが、食べたことのない方には想像しづらいかもしれません。ワラビやゼンマイなどと比べて知名度があまり高くない山菜ですが、どんな食材にも合うサッパリした風味が人気の初夏や夏を代表する山菜です。
夏から秋には、ミズのむかご(肉芽)も食材となり、最上地域では「みずのぼんぼ」と言って親しまれています。渓流釣りで深山の源流域を歩いていると、そこかしこでミズやぼんぼを摘んだ形跡を目にすることがあります。雪国の人にとっては使い勝手の良い食材なのかもしれませんね。
ミズは、自生地を見つけられると毎年同じ場所で採取することができます。旬は初夏ですが、秋頃まで、とても長い期間食べることができます。山菜特有のアクやクセもほとんどなく、みずみずしい状態で美味しく食べられることなどから、山菜の王様と呼ばれることもあるようですよ(山菜界には王様や女王様が沢山いらっしゃるようですが!)。
簡単に摘めて、あく抜きも不要で野菜のように食べられるミズは、遅い雪解けのために畑の葉物野菜がすぐには食べられなかった雪国だからこそ、大活躍する食材だったのかもしれません。
夏のミズは薄皮をむく必要がありますが、初夏のものはやわらかくその必要もありません。かるく下茹ですることで繊維質も気にならなくなり、最上地域ではミズ汁のほかに、おひたしや和え物、酢の物、煎り浸し、お漬物などにして食べられています。
最上地域では、柔らかいミズは、手でもぎちぎってミズ汁にすることから「もんぎりミズ汁」と呼ばれています。こうした方が味がよく染み込むからと伝わっているんですよ?
今回梅ちゃんとつくるのは、昔ながらの、塩クジラを用いた正統派のもんぎりミズ汁です。
塩クジラは、鯨の皮が付いた脂身の塩漬けです。昔は保存が効く塩クジラは貴重なたんぱく源として山間部で重宝され、最上地域では簡単に手に入れることができたそうです。下拵えとして塩抜きが必要ですが、今回は料理上手な梅ちゃんに教わるので、やんばいな塩抜きができるはず!(もしクジラが苦手な方は豚肉や鯖缶、シーチキン缶などで代用しても、美味しいミズ汁をいただくことができます)
スタミナ料理でもあるミズ汁は、山形県内陸部の暑い夏を乗り切るためのパワーフードでもあったようです。海からの大きな恵みもいただきながら、これからの農作業を頑張ろう!と思わせてくれる料理なのかもしれません。梅ちゃんと一緒にうんめぇミズ汁を食べて、今年の夏を迎えませんか??
梅ちゃんはこんな人!
梅ちゃんこと、藤山梅子さんは冬期間、ご主人の富二夫さんと二人三脚で町特産の「雪うるい」や「山うど」などの促成山菜を栽培しています。前回のオンラインツアーでは、直前に都合がつかなくなってしまった梅ちゃんが、今回満を持してリベンジ登板してくださいます。
食べた人の笑顔をイメージして山菜を作ってきたという梅子さん。今回、参加いただく皆さまに、真室川の初夏を楽しんで欲しいなと話してくれました。
とにかく明るくお話し好きな梅ちゃん。その屈託のない話しぶりに、梅ちゃんファンもたくさんいるようですよ。
日本テレビの「ダーツの旅」でも、所さんを前にスタジオで大活躍されたとか。
梅ちゃんのお喋りが楽しすぎて、手元が疎かにならないようにご注意くださいね(笑)
「おはぎ店を開業したい!」町の若者活動紹介
前回のオンラインツアーでも動画出演した、おはぎ店の開業に向けて準備している佐藤萌以さんの取り組みのその後を紹介します。
どんなおはぎ屋さんなの?
今はどこまで進んでいるの?
元地域おこし協力隊員で、地域を明るくするおはぎ屋さんを目指すという佐藤萌以さんに色々聞いてみたいと思います。
参加される皆さんからもアドバイスいただけると嬉しいです!
地域おこし協力隊員も募集しています
真室川町では、令和4年度中から活動してくださる地域おこし協力隊員を募集しています。
当日は、地域おこし協力隊の募集についてもご紹介しますので、関心のある方もぜひご参加ください。
参加をご希望される方へ
お申し込み方法と参加費
参加をご希望の方は、下記のお申込みボタンよりお申込みください。
開催日時:令和4年6月19日(日)10時~12時 ※希望者がいる場合、終了後から30分程度フリートークを実施します
参 加 費:2,000円(税込)
申込期間:5月16日(月)12:00~6月12日(日)23:55
定 員:6名(先着順/申し込み状況により定員数を拡大する場合があります)
申込期間は終了しました
当日の詳細スケジュール(予定)
時間 | 内容 |
---|---|
9:30 | Zoomへの入室開始 |
10:00 | ツアー開始(オープニング・真室川町の紹介・ガイダンス) |
10:20 | 甑山の山開き記念登山バーチャル体験 |
10:50 | 「ミズ」の収穫見学 |
11:00 | ミズ汁の調理体験&試食 |
11:30 | 元地域おこし協力隊員の活動紹介(おはぎ屋) |
11:50 | クロージング |
12:00 | ツアー終了(希望される方は引き続きフリートークを楽しみましょう) |
お申し込み後の流れ
6月12日 日曜日に参加申し込みを締め切ります。
ご参加希望の方は、これ以前にお申込みください。
申込期間は終了しました
Zooom のルームIDが書かれた「旅のしおり」や、料理体験用の食材などが入った「旅のBOX」を6月18日土曜日の到着予定で発送いたします。
BOXの到着に関して希望時間や日付変更がある方は、事前にお知らせください。
(冷蔵の材料もありますので、到着後はツアー開始まで適切な保管をお願いいたします。)
ミズ汁には、塩蔵品の塩クジラを入れると、グッと美味しくなります。
ツアー開始の約30分前に、塩クジラを水に浸けておきましょう。
(詳細は、同封のしおりをご参照ください。)
今回は塩抜きを必要としない調理方法でご案内することになりました
いよいよ、当日!
9時30分からZoomのルームをオープンして、参加される皆さんをお待ちしております。
ミズ汁作りをもっと楽しんでもらうために
ご参加される方にお送りする「旅のBOX」には、主役である山菜の王様「ミズ」や、ミズ汁に味とコクを加える塩クジラ、豊かな食感には欠かせない細筍といった、ミズ汁の材料の他、真室川町からのお土産も詰め込んでお届けします。
先にも書きましたが、ミズ汁は塩抜きをした塩クジラ(クジラの皮)を使うのが古くからのスタイルです。ですが、苦手な方は豚バラや鯖缶などで代替することができます。お好みに合わせてご用意ください。また、下記の食材もご準備ください。
味噌(必須)、ジャガイモ(必須)、厚揚げ(あればよい)
申込期間は終了しました
構成 家崎耕平
テキスト 梶村勢至