動画制作の第一歩: 夢を形に変えた成果集
動画は今や、私たちの日常生活に欠かせないコミュニケーションツールです。
しかし、「動画制作は難しそう」「技術が必要だ」と感じている方も少なくありません。そこで、この誤解を解消し、動画制作の扉を全ての人に開くことを目指して、3か月間の動画制作講座を開催しました。
講座概要: 誰もが動画クリエイターに
期間: 2023年12月から2024年2月(全6回・各1時間30分)
参加人数: 12名
目的: スマホ操作が苦手な人や、動画制作経験がゼロの人でも、自分の動画を作る楽しさと基本を学ぶ。
参加者の成長
参加者は、ほぼ全員が2本以上の動画を制作しました。
課題としての制作本数は2本でしたが、半分近くの方が自主的に複数本作成され、3本以上制作されました。
講座では、基本的な撮影技術や編集、動画を作る際の基本的な考え方、制作におけるコツなどをお伝えし、動画をイチから作れるようになることを体験していただきました。
講座修了後には、およそ9割の方が「動画を作り続けたい」と仰ってくださいました。
参加前の不安と期待
申込みの際に、受講に向けた意気込みをお伺いしました。
そこでは、スマホ操作そのものに関する不安、動画制作が未経験であることや、年齢による参加のためらいがありながらも、新しいことへの挑戦や、動画を作ってみたい!という熱い気持ちが皆さんの中にあることを感じました。
もう70才と高齢ですが、もっと老後の趣味として教えていただきたいです。
スマホの操作もおぼつかないのですが、画像を作ることで、町の生活の生業、文化などの魅力を発見し記録できるようになれれば最高です。
機械音痴で苦手意識が有り電話、ライン、メール等の簡単な操作しか携わりません。
もっと使い方をを覚えて先ずは子供達に真室川町の四季折々の動画など送ってみたいと思います。
80の手習い。
出来るかわからないのですが、教わったら楽しいことも見えるかなと思いまして応募いたしました。
宜しくお願い致します。難しくて出来ないときは、諦めます!
―申し込み時の意気込みより抜粋
しかし、これらの不安は講座が進むにつれて、創造の喜びと成長の実感に置き換えられていきました。
講座を通じて学んだこと
動画制作の基礎
講座は、いきなり動画の制作を始めるのではなく、まずはこれらのことを知ることから始めました。
- 気持ちが動く動画と動かない動画の違い
- スマホで作るメリット/デメリット
- 撮影時に注意するポイント
- 撮影の構図で意識すること
- 編集を考えた撮影の仕方
- 編集でできることとできないこと
- 面白い映像とは
- ドラマや映画的なシナリオの考え方
- 音や効果音の考え方と使い方
6回の連続講座という特性を活かし、学びながら制作し、制作しながら学び、ステップバイステップのカタチで進んでいきました。
実際に自分で考えて挑戦する時間が適切で、難易度的にも段階を経てクリアしていく過程がとても良かったです。
参加者の作品
課題として制作された動画は、参加者お一人ずつの想像力にあふれた動画になっています。
今年の冬はとがとても少なかったため、課題の撮影時期には、想定していた雪景色を撮れなかった!という方も多かったようです。また、慣れないスマホ操作で思い通りにならなかったりと、撮影にも編集にも時間が足りないと感じられた方もいらっしゃいました。
それでも、スマホ操作について不安を抱えていた皆さんが、これだけの動画を制作できたということは、講座を開催した身としてはとても嬉しく思います。一作品ずつ、ぜひご覧ください。
受講後の反響
受講終了後には、「毎回楽しみに参加しました。」「講座が終わっても動画を作り続けたい」「機械全般に苦手意識な私が何とか最後までたどり着くたのがとても嬉しかったです」といった前向きな意見が多く寄せられました。
最後のフィードバックも含め、丁寧に教えて頂きありがとうございました。次また挑戦しよう、続けていこうと意欲をもらえました。自分なりに思考しながらさまざまな動画を作りたいと思います。また機会がありましたら、他にもたくさんのことを学ばせていただきたいです。
いつも、ホワイトボードを使っての説明、たいへんわかりやすかったです。
私のような初心者には、はじめて聞く内容の時もあり、その部分に関しては少し進行が早いかな、と思いました。ただゆっくり説明していただいてわかる、ということでもないと思います。毎回講座後提案していただいたように、紙の資料をいただけばよかったと反省しております。
個人的ではありますが、講座の中で、たまにでてくる映画関連の話がとても楽しかったです。
今回の講座に参加させていただいたことで作成の技術はもちろんのこと、みなさんと一緒に勉強出来たことで、色々な視点を学ぶことができました。
事後アンケートの結果では、回答いただいた方の「大満足」「満足」の割合は実に9割となり、参加された方々の感想を拝読しながら、開催してよかったと改めて思いました。
さらに「もっと実践的な講座も受けたい」という意見もあり、機を見て第二回の開催を考えたいと思っています。
動画制作のはじまりはじまり。
この講座は、動画制作への第一歩に過ぎません。先にも挙げたように、参加された方たちの多くは「また動画を作りたい」「作り続けたい」「色々と試してみたい」と、動画の制作にとても意欲的です。
それは、申込み時の意気込みで語ってくださった「娘、孫達とのコミニュケーション等に利用して、自信がつけばステップ・アップしたいな」「楽しいこと、面白いことをたくさんの人と共有できたら」「もしかしたら わたしのうちに眠っている創造力を引き出していただけるかも!」という、動画制作にかける想いを実現できそうと感じた部分があったからかもしれません。
なかでも、参加者のおひとりは「春になってからの畑作業を動画として記録を始めたい」と語ってくださいました。
町の方々が、それぞれの視点で真室川町での日常について、動画で発信されていけば認知度もあがり、移住を検討されている方にとっても、情報を探しやすくなるのではないかなと思っています。
その観点からも、動画を作ることは難しいものではなく、やろうと思えばできることなんだ、ということを、広く伝え続けていきたいと思っています。
あなたも、次回の講座で私たちと一緒に、動画制作への一歩を踏み出しませんか?
文:家崎耕平
吹き出し内の各メッセージ:講座修了前/後のアンケートより引用
動画制作:動画講座に参加された皆さん