3月13日に初めての「まむろ暮らし」オンラインツアーを開催しました
まむろ暮らしの初めてのオンラインイベント「梅子ばーちゃんとつくる、うんめぇ!納豆汁の会」を3月13日に開催しました。
オンラインツアーに参加された方、開催にあたってご協力いただいた方々に感謝申し上げます。
ありがとうございました。
リハーサルで準備万端!
本ツアーは、企画から撮影・配信まで、自分たちだけで開催しました。
事前に、ツアー中に紹介する動画の収録と編集を行ったほか、会場のインターネットへの接続状況や調理器具を確認し、当日の配信方法や表現の検討を行いました。
たとえば、「固定カメラをどこに置き、動きを追う手元のカメラはどうやって操作すると、一緒に調理しているように伝わるのだろうか?」とか、「マイクはどこに設置すると安定して声を拾えるだろうか」とか、「出演する人はどういう立ち振る舞いをしたらいいか」などなど、素人ながらアレコレ考えて決めていきました。
今の真室川らしさを伝えるなら、会場のまわりの雪景色も見てもらったほうがいいよね、とオンラインツアーは屋外からスタートしようと決めました。
リハーサルの日はスッキリと晴れわたる初春らしい天候で、遠くには雪をかぶる白い山々が輝いて見えていました。
しかも会場のまわりには身長を越える高さの雪が回廊をつくっていて、スタッフ皆で「これなら雪国らしさが伝えられる」と思っていました。
それなのに、まさか…
「旅のBOX」発送で準備万端
リハーサルを終えた、オンラインツアー開催の数日前。
納豆汁をつくるための食材5品や、真室川町からのお土産やリーフレット類を詰め込んだ「旅のBOX」をお送りしました。今回、真室川町からのお土産として選んだのは、梅子ばーちゃんの育てた「雪うるい」と、動画で出演する佐藤萌以さんのお宅で育てている「たらの芽の駒木(こまぎ)」。
「開封したときにどう思っていただけるかな?」とワクワクしながら、真室川音頭をモチーフにした包装紙と格闘のうえ梱包しました。
(楽しみながら開封してもらえたかな?)
発送も完了し、動画の編集も順調?に進み、あとは当日を迎えるだけ!
と思っていたところ…
ツアーの前日、講師をお願いしていた梅子ばーちゃんの都合があわなくなってしまいました。
そこで急遽、ピンチヒッターとして喜久子ばーちゃんに講師役をお願いをしました。
喜久子ばーちゃんは、2月に開催した「若者・移住者交流会」でぼた餅づくりを教えてもらったお料理名人です。
オンラインツアー!いよいよ当日!
開催当日はあいにくの雨。
しかも、数日で(雪を撤去する)排雪作業が進み、あれだけ高かった雪の回廊ももう回廊とは言えない様子に。
身長を超える高さだった雪の壁は腰の高さまで低くなり、温かい雨と冷たい雪により生じる白い靄で視界は不良…。
圧倒的な雪国の雰囲気を味わっていただけないのは残念でしたが、それでも早春の雪景色をご覧いただけたし、なんと言ってもツアーの中心は納豆汁づくり!と気分を切り替えました。
どうぞおあがりくださいという意味の方言「あがらしゃれ」の掛け声で、はじまりはじまり!
オンラインツアーは、概ねスケジュールどおりに実施できました!
初めてのツアーでしたが、そこそこできたんじゃないかと自負しています(笑)
時間 | 内容 |
---|---|
13:30 | Zoomへの入室開始 |
14:00 | オープニング・真室川町の紹介・ガイダンス |
14:20 | 促成山菜ハウス見学 |
14:35 | 料理体験&試食 |
15:30 | 元地域おこし協力隊員の活動紹介(おはぎ屋) |
15:50 | クロージング |
方言をほぼフル文字起こし!促成山菜ハウス見学
促成山菜ハウスの見学は、事前に撮影していた動画でご案内しました。
真室川に来ている!ということを感じていただくためには、やはり方言は欠かせません。
そこで、この動画では、梅子ばーちゃんの喋る言葉をほぼ全て文字起こしをしました。
(文字起こしは、ネイティブスピーカーにしっかり監修していただきました!)
梅子ばーちゃんの人柄や、山菜栽培への思い、いままでのハウスの歴史、ご夫婦での笑い話といった内容だけではなく、言葉そのものからも、真室川を感じていただけたのではないかと思います。
動画で紹介した「雪うるい」は遮光して促成栽培した、比較的新しい山菜です。旅のBOXにも入れた「雪うるい」が、どんな環境のもと、どんな人がどんな想いで作ったものなのかお伝えできたのではないでしょうか?
ツアー後にどのように食べていただいたのか気になるところです。
待ちにまった料理体験!
料理体験では、「納豆汁」と「雪うるいのサラダ」の2品を作ります。
ところで、料理名人はとにかく手早い!動きに無駄がない!
本番を担当してくれた喜久子ばーちゃん。リハーサルで料理してくれた梅子ばーちゃん。ふたりとも、いつものように自然に調理してもらおうとすると、あっという間に調理が終わってしまいます…
そのため、「旅のBOX」で送った食材の説明や、切り方、余した材料の美味しい食べ方などを織り交ぜながら、画面越しの皆さんと調理の時間を共有していきました。
たとえば、真室川での納豆汁には欠かせない「ウド」が参加された方の周辺では手に入りにくいという話を聞いたり、ワラビは長めと短めに切り分けて、短めのものを納豆汁に長めのものをお浸しにする、など。
喜久子さんからは、納豆汁は大きな鍋いっぱいに作って、何日もかけて食べることが多いとも聞きました。作って2日目3日目の納豆汁が美味しんだって!
そうやって、具材を切り分けつつ、煮立たせつつ、和やかな雰囲気で調理はすすみ、皆で一緒に「いただきます」を迎えることができました。「どうぞ、あがれしゃれ!」
とても温もりますね!納豆嫌いの夫もこれから食べられそう!
うるいは食感がいいですね。シンプルに味噌をつけただけでも美味しそう!
おはぎ屋さん開店に向けて奮闘中!
真室川町の若者紹介では、元地域おこし協力隊員の佐藤萌以(めい)さんのストーリーを動画でご紹介しました。
地元の食材や伝承野菜を用いた「おはぎ」を食べていただいて、その美味しさを知ってほしいです。
伝承野菜の種がずーっと続いていきますように。
萌以さんは、現在、真室川町の伝承野菜や食資源を活かしたおはぎ屋さんを開店準備中です。
そのキッカケは何だったのか、どういう思いでおはぎ屋さんをしようとしているのか、今後の課題についてなどを、工事中のお店を案内しながらお話してくださいました。
こんな感想をいただきました
まず、丁寧な梱包に感動!一緒に開封する楽しみがある。
前半の見学ツアーで説明を受けた商品があり愛情が湧く。
雪国暮らし辞典、マップ、リーフレット、あがらしゃれ真室川がすべて素敵で魅入ってしまう。
「タラの芽の駒木」が入っていたのには驚きました。自分の目の前で育てられるとは!
「いのちをいただく」ことが実感できそうです。
地元の言葉が温かく余計に納豆汁が美味しく感じられました。
また是非、四季折々に「山菜」や「伝承野菜」の地元の方々の食べ方ツアーをお願い致します。
とっても楽しく美味しい納豆汁にアッという間でした。
東北に行ったことがなく興味津々な中、真室川の方と知り合えて、実際に伺いたくなりました!
有難うございました。
このようなツアーに参加は初めてだったのですがハマりました!
企画していただきありがとうございます!
丁寧に食材を扱われる姿に感動しました!
こしらえる!ってとても良いですね!私も少しづつやってみようと思います。
また参加させてもらいたいです。
ツアーに参加して益々旅行に行きたいと思いました!
オンラインツアーや、真室川町内での体験ツアーを企画予定です。
日程の都合などで参加できなかった方や、本サイトをご覧になって気になった方も、次のツアーでぜひお会いしましょう!
テキスト 家崎耕平
編集 梶村勢至